リレーエッセイ

名古屋広告業協会会員によるリレーエッセイです。

2015年9月30日公開
第15回「『ピピッと!あいち』ご存知ですか?」

(株)中日アド企画の宮下です。三晃社の川村会長から突然電話をいただいて「次のエッセイよろしく」と言われ、今までリレーエッセイが名広協に存在することさえ知らない私でしたが、川村会長に言われて断るわけにいかずバトンを受けることになりました。いままでの掲載エッセイを読ませてもらいました。自分の趣味、旅行、思い出、ふるさと紹介、歩んでこられた足跡などなど、それなりに読ませる内容にあるものばかりで、今バトンを受けてこれまでの自分の人生を振り返って思うと、「今まで自分は何をしてきたのか」結局仕事中心で、大半を費やしてきたようで一つの事に極めたわけでもなく、情けなく寂しいばかりです。

そんな私ですが、15年前から自宅の庭の片隅をバラ栽培を趣味にしている奥様からお借りして家庭菜園を始めています。きっかけは50歳過ぎの東京単身赴任での寮生活、仲間の勧めもあり休日の暇つぶしもありやってみることに。今まで土いじりさえした事のない私が、東京原宿の一等地(坪1000万)で大根,胡瓜、エンドウ、トマトづくりに挑戦。NHKの「野菜の時間」や読本を見ながら何とか収穫にこぎつけ、野菜作りの楽しさを知りました。同じ手をかけ愛情をかけても子育てはうまくいきませんでしたが、野菜作りは手をかければかける程実りも多いし、文句も言わないことが良くわかりました。この原宿寮がルーツで現在も自宅での3坪菜園が続いています


自宅の3坪家庭菜園


収穫の小玉スイカと孫

ここからが本題です。私の唯一の趣味が野菜作りですが、弊社は愛知の野菜を主体に県産品や加工食品、特産品などを販売する愛知県産品「ピピッとあいち」を中日ビル地下1Fで運営しています。私の作った野菜は並んでいませんが、この「ピピッとあいち」についてPRを兼ね紹介します。

もともとこのショップは「ふるさと雇用再生特別基金事業」の一環で地元の雇用促進と地域資源発掘及び販路拡大のためのアンテナショップ展開事業です。この業務を平成21年9月中日ビルB1Fに店舗面積88.5m²でオープン。スタートは愛知県からの業務委託でしたが、平成24年4月からは愛知県から経営を譲り受け、弊社の独自事業として運営することになりました。現在はスタートから丸6年が経ち売上げ2億、年間総来客数31400人、一日平均1千人を超える来客があります。


「ピピッとあいち」の店舗写真

愛知県からの委託事業から我が社の直営への決断は、人件費の固定負担や仕入れ業者の安定的管理等不安もありましたが、2年半の委託運営で手応えを感じていたこともあり、さらに①中日ビルの立地の良さ②名古屋市の高齢者乗車優待パスの活用③中日劇場の客層と観劇後の人の流れ なども考慮して直営を決めました。

一度、是非「ピピッとあいち」を覗いてみてください。とくに11時半から1時の店の活気は広告会社では味わえないものを感じます。決して「ピピッと」の経営も楽ではありませんが、活気のあるお客様の動きを目にすると、元気が出てくるような気がするのが不思議です。


弊社自主営業へ大村愛知県知事よりバトンタッチ

結局、私の野菜作りと最後は仕事のことになってしまいましたが、これからの広告会社は武器を持てと言われます。弊社の武器は何なのか?これからも新規事業に挑戦していきます。
まとまりのない話で次へバトンが渡せるか心配です。ご拝読ありがとうございました。

【著者紹介】

副幹事長 教育セミナー委員長
株式会社 中日アド企画
代表取締役

宮下 忠克(みやした ただよし)