リレーエッセイ

名古屋広告業協会会員によるリレーエッセイです。

2025年12月4日公開
第69回「リモートワーク」

みなさまこんにちは。今年8月より新会員として入会させていただきましたウェルメスパートナーズの名倉と申します。ゴルフ会・CR委員会にしか参加できておらず、まだご挨拶させていただけていない方が大半かと存じますがご容赦ください。
自己紹介も兼ねまして、少し長くなり恐れ入りますが働き方に関して書いていこうと思います。

私は名古屋出身の両親のもと、生まれてから大学卒業までを名古屋で過ごし、卒業後に上京し広告業の営業職に就いています。働き方改革が叫ばれる少し前の時期でした。
さまざまなクライアントや協力会社と深く関わりながら、広告の現場のスピード感や多様な価値観に触れ、毎日が学びの連続でした。

そんな中で働き方を大きく変える出来事が起こったのが、コロナ禍の始まりでした。リモートワークの導入を機に仕事の進め方が一変。最初は戸惑いもありましたが、次第に「意外といけるな」と感じるようになりました。
移動が少なくなったことで、一日に対応できる打合せの件数が倍近くに増えました。スケジュールの組み方も自由度が上がり、クリエイターやストプラの方々の予定も調整しやすくなりプロジェクト全体のスピード感も増したように感じています。

一方で、リモートでは打合せの“目的とゴール”以外の副産物が生まれにくいことも実感しています。対面の雑談や偶発的な会話から、新たなアイデアが生まれる瞬間の尊さを改めて感じます。つまり、リモートは「決める」には強いけれど、「生み出す」には少し弱い。
この違いは、実際に両方を経験してみて初めて実感できたことでした。

こうして働き方の変化を実感する中で、最近少しずつ頭に浮かんできているのが「生活拠点を名古屋に戻す」という選択です。
現在担当しているクライアントとの打合せはリモートと対面を目的によって使い分けることが定着しており、週によっては対面での打合せがないこともあります。そんな今なら名古屋に住みながら東京のクライアントと仕事をすることも可能だと思っており、かつ名古屋での仕事も増やしていきたいと考え、名広協に入会させていただきました。
名古屋の企業やクライアントのみなさまは、どのような仕事の進め方を好まれているのか、どんな距離感でパートナーと付き合っておられるのか——ぜひお話を伺ってみたいです。

テクノロジーの発展で働き方はどんどん柔軟になっていますが、広告の仕事の本質は「人と人とのつながり」であり非常に属人的だと感じています。
リモートであっても、対面であっても、そのつながりをどう大切に育てていくか。
そのバランスを考えながら、これからの時代に合った営業のスタイルを磨いていきたいと思います。

【著者紹介】

ウェルメスパートナーズ株式会社
代表取締役

名倉 将平(なぐら しょうへい)