名古屋広告業協会会員によるリレーエッセイです。
2026年4月9日公開
第70回「AIに叱られています。」
皆さま、はじめまして。広企プロモーションの木村です。
昨年1月より代表に就任し、気づけば1年が過ぎました。
まだ試行錯誤の連続ですが、変化の多い時代の中で、自分なりに思考を更新する日々を送っています。
今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。
ここ1年ほど、私の相談相手が一人増えました。
「AI」です。
優秀な部下というより、急に評価面談が増えた感覚。
営業メールを書くと、「意図が曖昧です」と言われ、提案書を出せば、「仮説が不足しています」と返ってくる。
句読点よりも、甘さを指摘してくるタイプです。
しかもこの相談相手、こちらが疲れていても容赦がない。
うんざりすることもあります。
ただ、不思議と助かっています。
思考の速度が上がり、迷いが減りました。
なんとなく乗り切る、みたいなことが通用しません。
広告の仕事は勢いも大事ですが、その勢いの根拠まで聞いてきます。
一方で、AIが苦手なこともあります。
現場の空気。関係性の温度。「なんか良い」という直感。
広告の仕事は、論理と非論理のあいだにあると思っています。
データだけでも、センスだけでも足りない。
だから最近は、AIに答えをもらうのではなく、自分の考えを整理するために使っています。
会社も未完成。戦略も仮説の途中。
不確実な時代に完成している方が、少し怖い気もしています。
最近は、AIに叱られる回数が減ったような。
成長したのか、慣れただけなのかは分かりません。
もう少しだけ、この厳しい相談相手と仕事を続けてみようと思います。