名古屋広告業協会

名古屋広告業協会会員によるリレーエッセイです。

2014年12月5日公開
第8回 高校野球スピリット

(株)DGコミュニケーションズ名古屋支社の兼氏と申します。 (株)ジャパンプラニングセンターの松井さんからご指名頂きましたので第八走者を務めさせていただきます。 私は、旧創芸の東京本社入社後、16年前に名古屋支社に異動してまいりました。 といっても元々愛知県出身ですのでUターン転勤です。 勤務先のDGコミュニケーションズは、カカクコムなど16社あるデジタルガレージグループの中で不動産広告を主に扱っております。

今回の依頼を頂き何を綴れるか考えていたところ、創部90年の出身高校野球部OB会の案内が来ましたので、高校野球について話させて頂きます。 かなり偏ったエッセイになりますことご了承ください。 まずは、今夏の第96回全国高等学校野球選手権大会を目指す予選大会には、全国で3,985校が出場。 4,000校を割ったのは1989年以来23年ぶり。 (ちなみに文科省発表の全国の高校数は、4,981校)そんななか1県で参加校が多いのは、神奈川190校、愛知189校、大阪181校です。 ちなみに最少は鳥取の25校。 そんな激戦区愛知県は、野球王国と言われており中京大中京、愛工大名電、東邦など強豪校が常に君臨していますし、多くのプロ野球選手を輩出しています。 中京からは、堂林翔太(広島)、伊藤隼人(阪神)、嶋基宏(楽天)、稲葉篤紀ほか。 名電からは、イチロー、山崎武司、工藤公康など。槇原、赤星などは公立の大府高校出身。 またこのような強豪校には有名な指導者の存在も欠かせません。 中京は、杉浦監督、大藤監督、名電は、中村監督、倉野監督 東邦は坂口監督。 他県でもPL学園には中村監督、池田高校は、蔦監督、常総学院の木内監督、沖縄水産の栽監督など。 この名将たちは、違う高校に移っても全国レベルに押し上げる指導力があることに驚かされます。 坂口監督は、現在大垣日大の監督であり第79回選抜では、初出場で準優勝。沖縄の栽監督は、沖縄水産で準優勝2回、沖縄の高校野球を全国レベルに引き上げた功績者として今映画化が進んでいるようです。

ここで私が記憶に残っている試合ベスト3をご紹介いたします。
第3位は、1979年の箕島高校(和歌山)VS星陵高校(石川)の延長18回、2度の星陵の勝ち越しも箕島がホームランで追いついたり、星陵が勝利目前でファールフライをエラーするなど二転三転するまさに高校野球という試合。 第2位は、1992年明徳(高知)VS星陵(石川)松井の5打席連続敬遠。 松井秀喜高校3年最後の大会での明徳馬淵監督の采配。私は漫画ドカベンの山田太郎連続敬遠を思い出しました。
そして、第1位は1982年池田(徳島)VS広島商(広島)です。 私は、中学生で当時の野球部監督とはじめて甲子園に観戦に行ったことを今もしっかり記憶しています。 攻めダルマ蔦監督率いる山びこ打線と呼ばれる攻撃型野球は衝撃的でした。 筋力トレーニングで鍛え上げたパワー重視のスタイルはその後高校野球界に一時代を築きました。 珠玉の名勝負1位は、1998年の準々決勝戦横浜VSPL学園延長17回です。 前日148球、この日も最後まで一人で250球投げ抜いて勝った“平成の怪物”こと松坂は本当にすごかった。 決勝でもノーヒットノーランを達成し春夏連覇。まさに松坂の、横浜のための大会だったと言われました。完全に趣味の世界になってしまいましたので、少し話す内容を変えます。
野球強豪高校と中学野球について。私の中学時代30年以上昔になりますが、強豪高校野球部への入学は、確かにシニア・ボーイズリーグ経験者有利と言われていましたが、一般中学の軟式経験者が推薦入学することも多々ありました。ところが、今は、中学時代シニアリーグやボーイズリーグに所属し、その推薦や人脈からしかほぼ名門高校には入学できない仕組みになっているようです。現に田中将大(駒大苫小牧→楽天→ヤンキース)やダルビッシュ(東北→日本ハム→レンジャーズ)もボーイズリーグ出身、荒木大輔や松坂大輔はリトルシニア出身です。ちなみにプロ野球出身者はリトルシニアよりボーイズリーグの方が多いと言われています。ある地方の強豪校監督は、入学前に次年度レギュラー選手はほぼ決めているとのこと。就職の一流大学生内定囲い込みに似ている気がします。

最後に私は、野球人の本を読むことも多いのですが、チーム(組織)を常勝軍団にしていくマネジメント力として監督経験者の本は参考になります。野村克也の著書の中で、リーダーには、3つの能力「問題分析能力」「人間関係能力」「未来創造能力」が必要といっています。たかが野球ですが、組織として考えると4番バッターばかりでは勝てないし、選手層に合わせた戦術で勝つ野球をすること、長いペナントレースで最後に勝ちきるチームづくりをすることが指導者には求められます。自身を顧みると3つの能力への更なる努力が必要といつも反省させられます。完全趣味の世界をつらつらと綴ってしまいました。高校野球にご興味あるかたのみに熱く語りかけたこのエッセイ、このあたりで次走者の方にリレーさせていただきます。お付き合いありがとうございました。久々に硬式野球をやってきます。