名古屋広告業協会会員によるリレーエッセイです。
皆様こんにちは。名古屋生活3年目に突入した博報堂中部支社の田近です。
さて、名古屋ですし、会員の皆様の中にも中日ドラゴンズファンの方も多いと思いますが、私は1989年の大学入学時から、ヤクルトスワローズが大好きです(2006年にチーム名に“東京”の名を冠し、『東京ヤクルトスワローズ』に)。
中高の同級生に勧められ何となく気になる存在程度だったのですが、学生時代に神宮球場でビール飲みながらナイター見ているうちに、あまりにも弱く愛おしい球団だなあという想いを持ちはじめ、気が付いたら大が付くほどのファンになっていました。
野村ID野球で1992年頃から少し強くなった時期もありましたが、比較的Bクラスに転じる事も多く、皆さんも弱い球団というイメージを持っていると思います。
しかし、チームの弱さとは反比例するように、燕女子をはじめ、何故か新たなファンも多く球場に足を運ぶようになり、最近ではチケットを買うのも結構大変という状況になっています。
そんなチーム人気の一翼を担っていたのがチームのマスコットであるつば九郎(背番号2896)でした。
試合開始前のフリップ芸や5回裏に行う空中くるりんぱ、ヒーローインタビューでの選手いじり、オフには選手同様に契約更改するなどなど、常に私達ファンを楽しませてくれる本当に偉大な存在でした。
つば九郎の中の人はドアラの中の人とも交流が深かったようで、バンテリンドームで試合がある時には、上前津の某焼き肉屋に良く二人で連れ添ってきていたそうです。
そんな誰からも愛されたつば九郎ですが、今年のオフに残念な事に中の方が無くなられてしまいました。恐らく野球に関わらず、マスコットの中の人のご不幸でこれほどのニュースになった方はいないと思います。
そして今シーズン、偉大な精神的支柱を失った我が東京ヤクルトスワローズはぶっちぎりの最下位です。
弱いのは分かっています。優勝してくれとも言うつもりもありません。
でも、今年くらいは天国で見守ってくれているつば九郎の中の人に恥ずかしくない戦いをして欲しかったなあ。